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ポストプロダクション様 導入事例


HD映像制作ワークフローを効率化する 高速ノンリニアネットワーク

このレポートは2008年に設計、構築導入したマックレイ様ネットワーク事例の概要ご紹介です。 デジタル映像制作・編集環境の向上・効率化実現のためのシステム検討のご参考となりましたら幸いです。



■ お客様
マックレイ@西麻布
マックレイ 株式会社
マックレイ株式会社
 http://www.mcray.co.jp/
・設立:2004年9月
・創設:1981年6月
・資本金:100百万円
・代表者:代表取締役社長 森澤 克彦
・従業員数:総数114名(2008年4月現在)
・事業内容: ポストプロダクション、映像編集・MAスタジオに加え、HDカメラを保有し、 撮影から加工までの一貫した制作基盤を持つ総合デジタルスタジオ。 編集・加工に加え、コンテンツのデジタル化やCG制作も行う。

マックレイ@五反田 マックレイ@天王洲

マックレイ@五反田 マックレイ@天王洲



■ 事例解説

マックレイ株式会社マックレイ株式会社様は、西麻布、五反田、天王洲にスタジオ拠点を持つ大手ポストプロダクションです。
各スタジオには、 InfernoやAvidといった合成編集システムやノンリニア編集システムとSledgehammerなどが置かれています。 編集システムとファイルサーバ間、 また拠点を跨いだデータ転送が頻繁に行われるポストプロダクション業務において、 高速なネットワークシステムが非常に重要な役割を担います。 このネットワークには、社内LANや、お客様(クライアント)用のネットワークも融合されるため、 セキュリティや耐障害性についても考慮する必要があります。
HD映像制作ワークフローの見直し、HD時代のポストプロダクションのネットワーク ということで導入をして頂いたのが、 株式会社シーコムの提案する高速かつ耐障害性を考慮したネットワークシステムです。


マックレイ@天王洲

マックレイ@西麻布

マックレイ@五反田

マックレイ@天王洲

マックレイ@西麻布

■ ネットワークの特長

◆ 高速ノンリニアネットワーク
! HD映像データ高速転送の実現
拠点間をダークファイバー+WDM+帯域拡張を利用し、五反田−西麻布間を3Gbps、 西麻布−天王洲間を2Gbpsの帯域幅で接続しました。 トラフィックが集中するサーバ周りの帯域を拡張することで、 データ転送時のボトルネックを解消し大容量の映像データを高速に転送することが可能となっています。

◆ ダイナミックルーティング(冗長化ネットワーク)
! インターネット回線を冗長化
L3ダイナミックルーティングによって回線の冗長化を図っています。 各拠点毎にインターネットアクセスを行っているが、 万が一、回線・ファイアウォールにトラブルが発生した場合、 自動的に他拠点のインターネット回線へ切り替わる仕組みをとっています。

◆ セグメント分割
! セクション毎の分割とゲストLAN部屋間通信の制御
セクション毎にセグメントを分割することで、ネットワーク上に余計なトラフィックが流れることを防いでいます。 また、ゲストネットワークにおいては、 部屋間の使用者同士が通信できてしまうと情報漏洩などの問題が発生する恐れがあります。 セグメント分割によって、効率と安全性を高めています。

◆ 帯域幅の拡張(WDM+リンクアグリゲーション)
! 帯域拡張と冗長性
拠点間をダークファイバーで結びWDM+リンクアグリゲーションによって、 広帯域な回線として使用しています。 ネットワークは通信量が増えると車と同じで渋滞が発生する部分がでてきます (ネットワークのボトルネックと呼びます)。このボトルネックを解消するため、 ネットワークを設計し、通信量が多く見込まれる部分の帯域幅を広く構築しています。

◆ 自動ウイルスチェック機能
! ウイルスゲートウェイの導入
ウイルスによる被害は年々甚大になっています。 万が一、パターンファイルが古かったり、ウイルスソフトが 入っていない状態でインターネットに接続するようなことがあると ウイルス感染率が大幅に上がってしまいます。 インターネットの出入り口にアンチウイルスゲートウェイを置くことで、 自動的にウイルススキャンを実行します。 ゲストの持ち込みPCに関してもチェックを行います。

◆ ネットワーク・サーバ 監視機能
! 状態監視システム
管理者の方が、 手動で離れた拠点のネットワーク機器やサーバの状態を常に監視することは容易なことではありません。 SNMPベースの監視サーバを配置し、自動で各ネットワーク機器とサーバ機器の状態を監視しています。 ネットワーク機器のポートがダウンしたり、サーバの状態に変化があると自動的にメールによる通知を行い、 トラブルの早期発見、早期対応を可能にします。


■ ネットワーク概略図
マックレイ構成図



■ ネットワーク導入後インタビュー:坂本様、山本様

"「意識させないネットワーク」は道具としてたいへん重要なこと"

---- 導入前の状況についてお聞かせ下さい。

マックレイは西麻布、五反田、天王洲と3拠点ありますが、 その拠点間のネットワークの速度が遅く、 現状のワークフローに適さなくなってきていたことが見直しの始まりです。
そもそも各編集室を新設や改修するたびにその場その場でネットワークを増設してきたため、 構成が継ぎ接ぎの状態になっていました。さらに拠点間の回線速度も100Mbpsであり、 拠点内部さえも遅くなっていて、ネットワークトラブルが起きると原因を探し当てるのも一苦労でした。 しかしながら、従来ポスプロの企業体質として、ネットワークの整備は、 お金を生まない部分であり改修整備するに当たらないという考えが先行していました。
今回は、Inferno編集室の改修があり、データの大容量化、アーカイブの処理速度などにより、 データコピーに膨大な時間がかかり、ここもお金を生まない部分とされていたのですが、 この改善のため導入に踏み切ることになりました。

---- 新システムに関する要望・ポイントはどのようなものでしたか?

2つのポイントがありました。1つ目は、まずなんと言っても高速化です。 拠点間や拠点内で、HD、2K、4Kなどの大きくなっているデータの流れ、 従来のSDなどの小さなデータの流れを効率良く流せるようなネットワークにしたいと考えていました。
2つ目は管理のし易さです。管理を容易にすることで、 メンテナンスを極力短い時間でこなし、トラブルは早期に原因究明させたいと思いました。 従来のネットワークでは、速度の遅さに加え、トラブルが起きた時の原因究明に時間もかかり、 ネットワークでデータ転送できるのに手持ちで運んだほうが早かったのでは?と思うような状況もありました。
我々はデータセンタではないので、止まらないネットワークシステムではなく、 止まった時に復旧までの時間が短いネットワークの構築を優先しました。

マックレイ@西麻布 マックレイ@西麻布

---- シーコムを選んだ理由をお尋ねしたいのですが。。。

映像システムを理解しているIT事業者が1つ目の決め手でした。 今回数社大手IT企業にも声をかけましたが、 それらの企業では、Autodesk社InfernoやMax-T社Sledgehammerなど ポストプロダクション業種ではメジャーであるシステムを理解しておらず、 さらにHDなど各種映像データ量への理解も乏しく、単に高速商材での提案を持ってきました。 肝心な、どこの編集間でデータの流れが多くなるのか、少なくなるのかなどを考慮していない内容でした。

それに対しシーコムは、映像システムを理解し、こちらの要望を汲み、まずベースとなる構成を組み、 それを基に何度もヒヤリングを繰り返して最適の提案を持ってくるという 気の遠くなるような繰り返し作業を、段階を踏んで進めていただけました。
さらには、製品主体の構築ではなく、この要望にはこの機材、この要求にはあの機材と、 データの流れを主体としたシステム設計を行っていただけたことが非常に良かったところです。 簡単に言い換えれば、 シーコムの提案は、リクエストに対してその要件を満たした 「映像データネットワークシステム」の提案だったのです。

---- そして、シーコムはどんな会社だったでしょうか?

自分たちの発想にない提案もあり非常に驚いたこともありました。 たとえば、拠点間をL2で結ぶとは考えもしなかったのですが、 それを分かりやくす説明していただき最適な構築だと納得させていただきました。

その後導入までの間も、事前の調査や検証作業をスケジュールを立て手立てを考え、 そして幾通りも対処を考えるなど、きめ細かくフォローいただき、 同時に「任せて安心」という信頼も築けました。

マックレイ@西麻布 マックレイ@天王洲

---- 導入後の効果をお聞かせ下さい。

まず導入後の効果から逆に知ったことですが、何においても設計が重要であることを、 今回の導入を通じてたいへん痛感しました。
ポストプロダクション作業も年々データ容量が大きくなり、システム内部は高速になっています。 しかし、足回り部分としてのネットワークが遅く、ワークフローに大きな影響を及ぼしていたことを、 導入後の劇的な速度の向上で強く思い知らされました。

映像システムであれば、設計に失敗すると信号が流れないが、ネットワークシステムでは、 設計に失敗しても信号は流れてしまいます。つまり、どこに問題があるのか判りにくいのです。 今回の設計で、そんな重要なことに関心が薄かったことにも気付かされました。 ネットワークは、編集システムと同様に、 ポストプロダクションにとって大切な道具の一つであると認識しました。

実際の使用感など変化のあった部分、便利になったと感じる部分として、 一番に挙げるのは、ネットワークでのトラブルが無くなったことです。
故障が無くなったという意味ではなく、以前のように、トラブルで対処し原因を突き止めるのに、 ものすごく時間がかかり、結果として大した要因では無かったのに、 大事故のように走り回るということが無くなりました。
全体を見る監視システムの一元化により、系統の分かり易さ、実際の敷設ケーブルの色分け、 監視システム自体の簡便さなどで、管理面で非常に便利になりました。 管理する側も、使用する側も、 ネットワークというものを意識せずに運用できるネットワークになっていると思います。 すでにネットワークの速さにも慣れてしまい、恩恵を忘れつつあるのですが(笑)。

---- 一部屋だけ100Mbps環境を残しておけば良かったですね。きっと皆さんから感謝されますね(一同爆笑)。

マックレイ@五反田 マックレイ@五反田

---- 導入後に、今まで出来なかったことが出来るようになった、 今までやっていたことがやらずに済むようになった、ことはありましたか?

各編集室とサーバ間の分け隔てがなくなったことで、アーカイブもDISK to DISKを実現できました。 アーカイブを取るために、DTF-2ドライブを使っていましたが、今回の導入により、 今まで各編集システムごとに用意してあった機器をなくし1台のみを残しています。 今までDTFでアーカイブを取るときは、例えば1TBの容量を取るとすると、 テープを5本使用し丸2日を要し、 さらには停止していないかの確認とテープ掛け替えのためにスタッフも付き添っていましたが、 今は全く張り付く必要がなくなりました。

とある編集作業で、編集を終えアーカイブに取り終えた後に、 急ぎの直しが入ると必要な時間内で処理しきれない状況がありました。 導入後は、空いている編集室どこからでもアーカイブを開けるので、緊急の対応も可能となりました。 つまり、拠点間接続を意識することなく運用でき、作業場所を意識しなくなりました。

「意識させないネットワーク」は道具としてたいへん重要なことで、 お客様や社内から「速くなったね」との言葉はありましたが、 とくに評判が上がったということでもないようです。 どうやら道具を意識せずに使える環境になったようです。

---- 今日はお忙しい中ありがとうございました。

マックレイ@天王洲 マックレイ@天王洲



※なお、マックレイ様ネットワークについては『ビデオα』2008年5月〜7月号にも記事があります。 今回インタビューさせて頂いた坂本様執筆による 「映像制作業界の将来性〜ポストプロダクションのネットワーク化」連載3回です。 ぜひご一読ください。

協力 : マックレイ株式会社



株式会社シーコム・ソリューション事業部は デジタル映像制作におけるデータの伝送・蓄積に関するベスト・ソリューションをご提供致します。



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